"知らなきゃ損" ブログ

2025.11.14

とある井戸端会議⑤

 知らなきゃ損 No 40


とある井戸端会議編⑤


介護保険料が・・・




ある秋の日

近所の喫茶店(hmc-cafe)

いつもの3人

優子さん、潤子さん、恵さんが集まってます

優子:「ねぇ聞いてよ。介護保険料、また上がったってハガキで見たのよ。私もう何回目?って感じ…」

潤子:「わかる〜。うちも来たわよ。なんか毎年ジワ〜っと上がってる気がするんだけど…気のせいじゃないわよね?」

恵:
「気のせいじゃないよ。介護サービスを使う人が増えて、財源が足りなくなってるからね。

保険料を上げるしかなくなってるの。」


優子:「それでね、ニュースで“マクロ経済スライド”って聞いたけど…あれ何?怖いんだけど。」

潤子:「年金が減る仕組み…とか?」


恵:
「簡単に言うと、年金を“必要以上に増やしすぎないように調整する仕組み”のこと。
物価が上がっても年金の伸びがゆるやかになるの。」


優子:「あぁ〜…やっぱりそういうことだったのね。」

潤子:「じゃあ私たち、将来もっと節約しないとダメってことかぁ。」

恵:「もちろん節約も必要だけど、
“お金の見える化”をしておくと不安は小さくなるよ。
収入・支出、どんな保険に入ってるか、親のこと、いざという時の連絡先…
ちゃんと残しておくのが大事なんだよね。」


優子:「うちの母ね、最近ちょっと転びやすくなっちゃって…。
介護のこともそろそろ考えないといけないのかなぁ。」

潤子:「わかる。うちも薬の量増えてるしさ。
いざというとき“まず誰に電話するか”すら決まってないかも…」


恵:「そこなんだよね。
介護保険・年金の話題が増えてる今こそ、
“自分と家族の情報を整理するタイミング”でもあるの。」


恵:「情報がまとまってると、いざという時すごく助かるよ。
たとえば……」

  • 介護保険証
  • 年金の種類(国民年金・厚生年金)
  • 加入してる保険
  • かかりつけ医
  • 飲んでいる薬
  • 緊急連絡先(1本目の電話先)
  • 電子マネーや銀行の情報

「これ全部、ぜんぶ“繋ぐノート”に残せるんだよね。」


優子:「え、そんな便利なの?書くだけで安心が増えるね。」

潤子:「ほんと。“老後の不安”って、知らないことが多いから不安になるんだわ。」

恵:「そうそう。だから“見える化”は最大の味方なの。」


まとめ


介護保険料のアップや年金の話題が増えているのは、
“未来のお金や介護のことを今から考えておくべき時代”に入ったサイン。

でも――
「怖がるより、備える」
これが一番の安心につながります。

優子さん・潤子さん・恵さんのように、
まずは井戸端会議レベルで気軽に話すことから。

そして、
親・自分・家族の“必要な情報”を整理しておくこと。

それが、あなた自身と家族を守るいちばん確かな一歩です

いつやるの?

今でしょ!

分からないことは聞いてください


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2025.11.05

とある井戸端会議④

 知らなきゃ損 No 39


とある井戸端会議編④


介護の始まり



ある秋の日

近所の喫茶店(hmc-cafe)

いつもの3人

優子さん、潤子さん、恵さんが集まってます

ねぇ…ちょっと聞いてよ…」
いつものカフェで、優子さんがカップを持つ手を震わせながら話し始めました。

「お母さん、転んでしまってね。昨日から急に介護が必要になっちゃって…。
私、何をどうしたらいいのか全然わからなくて…」

その言葉に、潤子さんが大きくうなずきます。
「わかるよ…うちも来年どうなるか分からないし、正直こわい。」

そんな2人に、恵さんが静かにコーヒーを置いて言いました。

「実はね、介護って——気持ちの準備より先に、
“お金と手続き”の準備 が大事になる瞬間があるのよ。」

そこから、3人の“井戸端会議”が始まりました。


本人の銀行口座・通帳はどこか


優子さん:「実は…通帳もカードもどこにあるのか分からなくて。」

恵さん:「そこが最初のつまずきポイントなの。
暗証番号も本人しか知らないと、必要なときに生活費が引き出せないのよ。」

・通帳、キャッシュカードの保管場所
・ネットバンキングのID/パスワード
・定期預金や証券口座の有無

これらを“今のうちに”把握するのが第一歩。


年金がどこから入ってくるのか


年金って、一つじゃない人も多いのよ」と恵さん。

公的年金、厚生年金、企業年金…
どこから・いくら・いつ入金されているのかを知ると、
介護にどれくらいお金が使えるのかイメージが湧くわよ


健康保険証と保険の内容をチェック


「入院や通院が増えると、医療費も一気に上がるのよ。」
恵さんがメモを取りながら説明します。

・限度額適用認定証
・高額療養費制度
・民間保険の給付条件


これを知らないと“本当は払わなくてよかったお金”を払ってしまうことも。

優子さん:「こんなの、ぜんぜん知らなかった…」


介護が始まったら まず手続き


恵さん:「介護サービスを使うには、まず介護認定からよ。」

地域包括支援センターに連絡
・ケアマネージャーが介護の味方に
・要支援・要介護のどれに当たるのか判断

「これをしないと、介護保険が使えないのよ。」


医療費を抑えるための手続き


・限度額適用認定証
・医療費通知の確認

「申請しておけば、窓口での支払いがグッと軽くなるの。」


代理で動けるように代理人を決める


「これが意外と大事なのよ」と恵さん。

本人が入院すると、
口座のお金を家族でも勝手に引き出せない問題が発生します。

判断能力があるうちに——
・銀行の任意代理人
・口座の名義確認
が大切。


医療、介護の希望を家族と共有(人生会議)


「延命治療、どうする?」
「入院したら誰にまず電話する?」
「施設か自宅か、本人はどう考えてる?」

ここで役立つのが——
繋ぐノート(情報の一元化)

家族全員が“本人の意思”を知っているだけで、
介護のストレスは驚くほど減ります。


公的制度の味方


恵さんがノートを広げながら語ります。

  • 高額介護サービス費(一定額を超えた分は戻ってくる)
  • 介護保険の負担割合(1〜3割)
  • 介護休業給付金(家族が仕事を休むときに支給)
  • 施設入所の費用の相場
  • 医療と介護の境目で起きやすいトラブル

「制度ってね——
知ってる家族だけが助かるのよ。

優子さんは何度もうなずきます。



繋ぐノートの活用


恵さん:「結局ね、必要な情報が一つに集まってると、家族は本当に助かるの。」

記入すべきポイントはこんな感じ:

  • かかりつけ医・薬・既往歴
  • 緊急連絡先(1本目に電話すべき人)
  • 銀行口座と保険の情報
  • 延命治療の希望
  • 本人の思い・メッセージ


潤子さん:「これ1冊あるだけで、家族の会議がずっと楽になるね…」

恵さん:「そう。介護は家族の共同作業だからこそ、情報の準備が大事なのよ。」


優子さん:「こんなにやることがあるなんて知らなかった…
でも、今日聞けて本当に気がラクになった。」

潤子さん:「私も家に帰ったら、お母さんと話してみよう。
早めに動けば、こんなに違うんだね。」

恵さん:「介護は突然始まるけど——
準備は早いほど家族を守るものよ。
まずは“繋ぐノート”で今日から整理しておきましょう。」

ゆっくりしたカフェの午後に、
3人の未来への準備がそっと始まりました。



分からないことは聞いてください

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2025.10.26

とある井戸端会議③

 知らなきゃ損 No 38


とある井戸端会議編③

ステーブルコイン



ある秋の日

近所の喫茶店(hmc-cafe)

いつもの3人

優子さん、潤子さん、恵さんが集まってます

優子:「ねぇ潤子さん、最近ニュースで“ステーブルコイン”ってよく聞かない?暗号資産の仲間みたいだけど、なんのこと?」

潤子:「あ〜私も聞いた聞いた。でもビットコインとかと違うの?」

恵:「いい質問ね。実は、ステーブルコインは“値段が安定したデジタルのお金”なの。」

恵:「“ステーブル”って英語で“安定した”って意味なの。だから“ステーブルコイン”=“安定したコイン”。
つまり、1枚のコインが常に1ドルとか、1円とか、ほぼ同じ価値を保つように作られてるの。」

潤子:「え〜!暗号資産って上がったり下がったりするイメージだったけど、これは違うんだ?」


恵:「そうなの。普通の暗号資産は値が動くけど、ステーブルコインは“裏付け資産”があるから安定してるのよ。」

恵:「大きく3つのタイプがあるの。わかりやすく言うとね――」

1 法定通貨担保型

1万円札を金庫に入れて、デジタル版の1万円を作る感じ”


2 暗号資産担保型

“家を担保にお金を借りる”ようなイメージ


3 アルゴリズム型

“自動販売機が値段を変える”みたいな感じ(でもちょっと失敗例もあり)

恵:「実はね、もう世界中で使われ始めてるのよ。」

海外送金が早くて安い(銀行を通さずに送金できる)

ネットショップでの支払い

潤子:「それって、私たちも使う日が来るのかしら?」
恵:「日本ではまだ規制が整っていないけど、数年後には当たり前になるかもしれないわね。」

優子:「でも、なんだか便利そうだけど、怖くないの?」
恵:「いいところに気づいたわ。実は注意点もあるの。」

  • 海外のステーブルコインを使うと、トラブルが起きても守られない
  • “安定”といっても、100%安全ではない
  • 日本円と連動したコイン(いわゆる“日本版ステーブルコイン”)は、まだこれから本格的に始まる段階

潤子:「なるほどね。聞いたことがあるってだけじゃなく、仕組みを知っておくのが大事ね。」

優子:「ステーブルコインって、つまり“デジタルのお金だけど値段が安定してる”ってことね!」
恵:「そうそう。まだ使う機会は少ないけど、時代の流れを知っておくだけでも十分。」
潤子:「まったく、恵さんがいてくれて助かるわ〜」
恵:「いやいや(笑)でも、こういう話を“わからないからいいや”って思わずに、少しだけ興味を持っておくのが大事よ。」

3人の笑い声が喫茶店に響く。
今日もおしゃべりの中で、ちょっとだけ未来に詳しくなった午後でした

分からないことは聞いてね


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2025.10.20

とある井戸端会議②

 とある井戸端会議編②



ある秋の日

近所の喫茶店(hmc-cafe)

いつもの3人

優子さん、潤子さん、恵さんが集まっていた

「この前ね、久しぶりに実家に帰ったら…

仏壇がほこりだらけでさ」と優子さんが話し始めた

優子さん:
「父が亡くなって3年

母は施設に入ってるから、家がもう誰も住んでないの
でも空き家のままって、なんか気持ちが引っかかるのよね」

潤子さん:
「あー、うちもそう!

実家って、片づけるにも兄弟の意見がバラバラで進まないのよ
“思い出があるから壊したくない”って言う人もいれば
“早く売ろう”って言う人もいて…」

潤子さん:
「わかる。しかも放っておくと、固定資産税もかかるし
“特定空き家”に認定されると税金が6倍になるって聞いたわ」

優子さん:
「えっ、6倍⁉ そんなことになるの?」

潤子さん:
「そうそう。外壁が崩れかけてるとか

庭が荒れてると市役所から注意されるのよ
うちも草刈り代で毎年けっこうかかる…。」

話が進むうちに

*恵さん:
「でもね、私この前、“家の名義”を調べたの
登記が父のままだったのよ

相続登記はしないとダメなんだって」

優子さん:
「そうなの?登記って、誰がやるの?」

恵さん:
「相続人全員の話し合いが必要なのよ
兄弟で“誰が相続するか”を決めて

司法書士さんにお願いするの
令和6年4月から“相続登記が義務化”されてるから

3年以内にしないと過料になるらしいの」

潤子さん:
「相続の話って、なんか重たいけど、
何から始めたらいいのかな?」


まとめ

今の名義を確認する(登記簿)
兄弟で話し合い(どうするか決める)
司法書士や相続相談の専門家に相談すればいいかな

優子さん:

「この前“繋ぐノート”っていうのを書いたの」
自分や親の“もしも”を書いておくノートなんだけど
誰に連絡してほしいとか延命処置はいらないとか

みんなで話し合って書いておくの


こういうのを残しておけば

子どもが困らないかもね

潤子さん:
「それいいね 空き家だけじゃなく
“家族の想い”も整理して伝える時代なのね。」

空き家問題は

ただの“不動産”の話ではありません


親の思い出、兄弟との関係、そしてこれからの自分の生き方――
すべてが繋がっています

今できることを少しずつ始めて、
「困った時の備え」を

繋ぐノートに書き留めておきましょう


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2025.10.12

加給年金って

 知らなきゃ損 No 36


「うちの主人、最近“加給年金”をもらってるって言ってたけど、何それ?」
近所の友人からそんな話を聞いたことはありませんか?

加給年金(かきゅうねんきん)とは

簡単にいえば「年金をもらう本人に家族がいると上乗せでもらえるお金」のことです


意外と知らない方が多いのですが

条件を満たせば毎年数十万円が加算される制度なんです

老齢厚生年金を受け取る人に

一定の扶養家族(主に配偶者や子ども)がいる場合に加算される制度

つまり

「働いて厚生年金に入っていた夫が年金をもらうようになったとき

まだ奥さんが65歳未満ならその分が“加給年金”として上乗せされる」という仕組みです


たとえば

ご主人が会社員で厚生年金に加入していた場合
老齢厚生年金に配偶者加給がつきます


奥様が65歳になるまでは

年額約39万円が加算されます


次の3つの条件を満たすこと

1️⃣ ご主人が厚生年金(老齢厚生年金)を受け取る立場
2️⃣ 奥様が**65歳未満で、収入が少ない(年収850万円未満程度)
3️⃣ 奥様が生計を同じくしている(同居・生活費を共にしている)**

つまり

まだ奥様が自分の年金をもらっていない間(65歳まで)に

ご主人の年金に上乗せされます

奥様が65歳になると

自分自身の年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)を受け取ることができる


この時点で

ご主人の加給年金は自動的に終了です

ただし

奥様が自分の年金を受け取るときに

**「振替加算(ふりかえかさん)」**という形で

一部が引き継がれる場合があります

「振替加算」とは
→ ご主人の加給年金が終わったあとに

奥様の年金に少し上乗せされる制度です
(生年月日により金額は異なりますが、年間で数万円程度)

よくある勘違い

❌「妻が働いていると、もらえないんでしょ?」
→ パートや短時間勤務などで一定の収入内なら対象になります
(おおむね年収850万円未満が目安)

❌「夫婦どちらも年金をもらってるなら関係ない」
→ 奥様がまだ65未満なら

加給年金の対象になります

まとめると

「加給年金」は

夫婦のうち年上の方(多くは夫)が厚生年金を受け取り始めたとき
まだ年下の配偶者(多くは妻)が65歳未満なら、年間約39万円が上乗せされるありがたい制度

ただし

65歳になったら終了し

「振替加算」という別の形に移ります

とりあえず

「うちは対象かしら?」と思ったら
日本年金機構の「ねんきんネット」や

最寄りの年金事務所で確認できます


一つアドバイスを

年金事務所の職員も人間です

良好な関係でいろいろ聞くと

親切に教えてくれます

喧嘩腰に聞くと

必要最低限しか教えてくれませんよ

それは損ですよね

知らんけど!


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2025.10.05

未来の自分を助ける準備って

 知らなきゃ損 No 35


未来の自分を助ける準備って なんでしょうか


私はこれまで多くのご家族の

「相続」や「お金の整理」に関わってきました

その中でいつも感じるのは

認知症になってからでは遅い」という現実

私自身、65歳を過ぎてから、

少しずつ“変化”を感じるようになりました

「ほら、あの人…あの…えっと、名前が出てこない」

「これをやろう!」と思って立ち上がったのに

何をしようとしたか忘れてしまう

そんなこと、ありませんか

私も以前は「まだ自分は大丈夫」

と思っていました

でも

自分でも“あれ?”と感じる瞬間がある今

認知症は特別な病気ではなく

“誰にでも起こる日常の延長”なんだと

ある日

セミナーの準備をしている最中に

急に思いついた良いアイデアがありました

「これは絶対に書いておこう」と思ったのに

他の用事をしている間にすっかり忘れてしまったのです

その時、ハッとしました

“これはもう、他人事ではないな…”

それからは、

閃いたことや気づきをすぐメモに残します

小さなノートを持ち歩き

日々の記録を残す

それは単なる「忘れ防止」ではなく

未来の自分を助ける準備”になっています

認知症になったら、実際に何が困るのでしょうか

これまで多くのご相談を受けてきて

私が見てきた「困った事例」は数え切れません

病院で「お薬の名前」を本人も家族も分からない

延命治療をどうしたいのか、家族が話し合いで揉める

高齢の夫婦でどちらかが倒れても、もう一方が手続きできない

これらは、決して他人の話ではありません

“準備をしていなかっただけ”で

誰にでも起こりうることです

今からできること:「繋ぐノート」で“もしも”に備える

だからこそ、私は「繋ぐノート」をおすすめしています

このノートには

・かかりつけの病院や薬の情報

・延命治療や介護の希望

・緊急連絡先(1本目の電話を誰にするか)

など、“家族が困らないための情報”を書き残します

認知症のリスクはゼロにできません

でも、

「情報を整理して残す」ことは

今から誰でもできる安心の備えです

65歳の今、私も完璧ではありません

でも

だからこそ“備えることの大切さ”を身にしみて感じます

認知症は突然訪れるものではなく

「昨日と少し違う今日」に気づくところから始まっています

だからこそ

“気づいた今”がチャンスです

ノートに一行でも書く、

話し合いを一度でもしてみる

その小さな一歩が、将来の自分と家族を救います

「繋ぐノート」

未来の安心を繋ぐための最初のステップ

どうかあなたも、今日から始めましょう

分からないことは聞いてください 


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2025.09.20

とある井戸端会議①

 知らなきゃ損 No 34



とある井戸端会議

昼下がりの喫茶店(hmc-cafe)で久しぶりに集まった

50代3人

優子さん 恵さん 潤子さんが信託について話し始めた


優子 「ねえ 最近よく聞く家族信託とか遺言信託って結局どう違うのかしらね?』


恵 「私も気になってた!ちょと前に銀行で遺言信託を勧められたの。でも手数料が高いって聞いて…。」


潤子 「じゃー今日は3人で整理しましょうか。まず家族信託ね これは家族で財産を預けて管理する仕組み メリットはねー」

家族信託

メリット:

柔軟な財産管理・資産承継の組成が可能

信託報酬を自由に設定可能 ランニングコストを抑えられる

財産であれば何でも信託財産にできる

デメリット:

受託者として 適任者がいない

受託者になった者に信託そのものの理解不足

受託者の不正や暴走を防ぐ対策に公的機関がない

受託者個人に交代のリスク(死亡・辞任)

家族関係が良くないとダメ


優子「なるほど 家族の安心のためだけどちゃんと専門家に相談しないとダメね」

商事信託

メリット:

プロの免許、登録を受けた受託者の管理

金融庁監督の下で 不正や相続リスクの低下

ご本人の死亡後の資金の引き出しがスムーズ

財産管理の負担軽減

長期間の信託が可能

デメリット:

管理にコスト(信託報酬)がかかる

受託者による権限が少ない

資産によって信託できないものがある

資産の組み換えといった柔軟な対応ができない

遺言信託

メリット:

遺言の作成・保管・執行鵜をまとめて任せられる

公正証書遺言

専門家が手続きを代行

デメリット:

手数料や管理料が高額になる

銀行のサービス範囲

トラブルの可能性あれば無理

潤子「費用を気にしなければ 亡くなった後の安心感は大きいわね」


優子「結局家族信託は生きている間の安心 商事信託はお金を増やす仕組み 遺言信託は亡くなった後の安心ってことね」


恵 「うん、どれも役割が違うのね大切なのは自分と家族に合ったものを選ぶことかも」


潤子「そんな時は 繋ぐライクファミリーサポートに相談したらいいって聞いたことあるわ 全国組織だし安心よね」


恵「あーそれ 繋ぐノートを作ったとこよね」


潤子「そうそう」



3人は顔を見合わせて

なんだか安心したように笑いました!


わからないことは聞いてくださいね


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2025.09.13

とある井戸端会議

 知らなきゃ損 No 33


とある井戸端会議

昼下がりの喫茶店(hmc-cafe)で久しぶりに集まった

50代の3人

優子さん 恵さん 潤子さん

優子さんが不意にため息をつきました

「この前、母が急に倒れて救急車で運ばれたの

病院に着いたら先生に持病は? 

薬は?と聞かれたんだけど…全然答えられなくて

もう頭が真っ白」

恵さんは驚いた顔

「それは大変だったでしょう?

お母さん 大丈夫だったの?」


なんとか助かったけど…

私がもっと知っていたら、

もっとスムーズに治療してもらえたのかなって思って

あの時は本当に悔しかった」

そこで 潤子さんが口を挟んだ

「そういえば、この前ネットで見たんだけど

救う相続』ていう名前の事務所があるの 

ちょっと変わった名前よね

救える人を救うって意味なんだって」

恵さんが首をかしげる

「相続って”お金や財産のこと”ってイメージだけど

救うってどういうこと?

潤子さんはスマホを見ながら続けた 

「その事務所の先生、元は救急救命士だったんだって

命の現場で情報が分からないせいで助けられない人をいっぱい見てきたから

「相続の仕事でも生きている人を救いたい」って思ったらしいの」

優子さんが思い出したように言いました

「そうそう、その先生が作った『繋ぐノート』っていうのを私も書いたの

これがね、エンディングノートと違って”今すぐ役立つ”ノートなのよ」

恵さんが興味津々

『どんなこと書くの?」

「例えば、救急車を呼んだ時最初に誰に電話するか、とか

飲んでる薬、かかりつけのお医者さん 

入院したら必要な生活のこと 

延命治療をどうしたいかまで

家族が迷わないように、まとめて書けるの」

潤子さんは、うなずきながら言った

「なるほど、それがあれば家族も安心だし

本人も『伝えておけた』って気持ちになるわね

コーヒーを飲み干した恵さんがぽつり

「そういえば、私、もし夫が倒れたら…

誰に電話すればいいんだろう

子供も遠くにいるし」

優子さんが微笑んで答えました

「だからまずは”1本目の電話は誰にするか”って書いておくのが大事なのよ

それだけでも『繋ぐノート』の最初の一歩になるから」

3人は顔を見合わせて、

なんだか少し安心したように笑いましたとさ

わからないことは聞いてくださいね


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2025.09.03

老いを楽しむとは

 知らなきゃ損 No 32


老い という言葉

あまりいい印象は

ないのではないでしょうか

人生100年時代と言われて久しいですが

医学の進歩や生活環境の変化で 

昔よりずっと長生きになりました

その長い人生

どう過ごすかというと

不安を抱える人は多いのでしょうか


ある夕方の電車の窓に

ふと映った自分の姿を見て 

私はハッとしました

「え、こんなに白髪が増えていたの?」

顔に刻まれたシワ 

少し疲れた表情 

かつての自分と比べて

落ち込んでしまいそうになりました


でも同時にこれは誰にでも訪れる自然なことなんだ 

と思い直すことができました

そのきっかけとなったのが「老い本」です

老いを特別な不幸ではなく 

誰もがたどる自然な流れ

若い頃になかったシワや白髪は

実は自分の人生の証

こんなに長く頑張ってきたんだと思うと

むしろ誇らしく思えます

今の年齢だからこそ

味わえる贅沢があります

仕事や子育てに追われていた頃にできなかった趣味を再開したり

友人と昔話をして馬鹿笑いしたり

年齢を重ねたからこそ

心から楽しめる時間があります

それでも、

老いを考えるとどうしても不安はつきものです

健康のこと、お金のこと、家族のこと・・・。

やはり準備があると安心ですよね

私自身も繋ぐノートに緊急時の連絡先や

延命治療の希望を書き留めています


これを整えておくと

老いもただ怖いものではなく

安心して次のステージに進むための通過点に思えます

電車の窓に映る自分の姿に

ショックを受けたあの日

けれども今は 

その姿を「これからの自分への入口」と思える様になりました

老いを悲しむのではなく 

豊さのきっかけとして受け入れれば・・・。

人生の折り返し地点

どう楽しむかですね


分からないことは聞いてください


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2025.08.30

認知症の対策とは

 知らなきゃ損 No 31



認知症と聞くと

どこか遠い話に感じる方も多いかもしれません


でも実際は

50代・60代の今から準備をしておかないと

いざという時に

家族が大変な思いをします

こんな話があります

ある日 母が認知症になった話です

「スーパーで財布を落としたみたいなの」
ある日、母からの電話です


慌てて駆けつけると

財布はカバンの奥に入っていました
その時はホッとしたものの

私は小さな不安を感じました

その後

冷蔵庫に牛乳が3本並んでいたり

ガスコンロの火がついたままになっていたり・・・。


「ちょっと心配だな」と思いながらも

まだ大丈夫だと

自分に言い聞かせていました

そんなある日、母が転んで骨折し

入院します
入院の際は問診票を書かないといけません

持病は?

飲んでいる薬は?

と聞かれても、母は答えられない
私も正確な情報を知らず 慌てるばかり


さらに銀行では

「代理でお金を下ろすには、

後見人の手続きが必要です」と言われる

生活費すら動かせず

本当に困ってしまったんです

認知症になると

どういうことに困るんでしょうか

認知症になると困ることは

飲んでいる薬や持病が分からない

本人の希望(たとえば施設か在宅か

延命治療を望むのか等)

こうした問題は

ある日突然やってきます

どうすればいいんでしょうか

まず

解決策の一つに 

繋ぐノートがあります


もし元気なうちに繋ぐノート

に記録していたらどうでしょうか


  • かかりつけ医や薬の情報
  • 生活状況 担当ケアマネなど
  • 介護や延命治療の希望

これらを書いておくだけで

家族は迷わずに対応できます
本人も「自分の思いを伝えられている」

という安心感を持てます


認知症は

誰にでも起こりうることです
大切なのは

「まだ大丈夫」と思える今から備えること

繋ぐノートは、

未来の自分と家族への“思いやりの手紙”のようなもの


小さな準備が

将来の大きな安心につながります

「自分のために、そして家族のために」
今日から少しずつ、備えを始めてみませんか


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