"知らなきゃ損" ブログ
2025年10月
2025.10.26
とある井戸端会議③
知らなきゃ損 No 38
とある井戸端会議編③
ステーブルコイン
ある秋の日
近所の喫茶店(hmc-cafe)で
いつもの3人
優子さん、潤子さん、恵さんが集まってます
*
優子:「ねぇ潤子さん、最近ニュースで“ステーブルコイン”ってよく聞かない?暗号資産の仲間みたいだけど、なんのこと?」
潤子:「あ〜私も聞いた聞いた。でもビットコインとかと違うの?」
恵:「いい質問ね。実は、ステーブルコインは“値段が安定したデジタルのお金”なの。」
*
恵:「“ステーブル”って英語で“安定した”って意味なの。だから“ステーブルコイン”=“安定したコイン”。
つまり、1枚のコインが常に1ドルとか、1円とか、ほぼ同じ価値を保つように作られてるの。」
*
潤子:「え〜!暗号資産って上がったり下がったりするイメージだったけど、これは違うんだ?」
*
恵:「そうなの。普通の暗号資産は値が動くけど、ステーブルコインは“裏付け資産”があるから安定してるのよ。」
*
恵:「大きく3つのタイプがあるの。わかりやすく言うとね――」
*
1 法定通貨担保型
1万円札を金庫に入れて、デジタル版の1万円を作る感じ”
2 暗号資産担保型
“家を担保にお金を借りる”ようなイメージ
3 アルゴリズム型
“自動販売機が値段を変える”みたいな感じ(でもちょっと失敗例もあり)
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恵:「実はね、もう世界中で使われ始めてるのよ。」
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海外送金が早くて安い(銀行を通さずに送金できる)
ネットショップでの支払い
*
潤子:「それって、私たちも使う日が来るのかしら?」
恵:「日本ではまだ規制が整っていないけど、数年後には当たり前になるかもしれないわね。」
*
優子:「でも、なんだか便利そうだけど、怖くないの?」
恵:「いいところに気づいたわ。実は注意点もあるの。」
- 海外のステーブルコインを使うと、トラブルが起きても守られない
- “安定”といっても、100%安全ではない
- 日本円と連動したコイン(いわゆる“日本版ステーブルコイン”)は、まだこれから本格的に始まる段階
*
潤子:「なるほどね。聞いたことがあるってだけじゃなく、仕組みを知っておくのが大事ね。」
*
優子:「ステーブルコインって、つまり“デジタルのお金だけど値段が安定してる”ってことね!」
恵:「そうそう。まだ使う機会は少ないけど、時代の流れを知っておくだけでも十分。」
潤子:「まったく、恵さんがいてくれて助かるわ〜」
恵:「いやいや(笑)でも、こういう話を“わからないからいいや”って思わずに、少しだけ興味を持っておくのが大事よ。」
*
3人の笑い声が喫茶店に響く。
今日もおしゃべりの中で、ちょっとだけ未来に詳しくなった午後でした
*
分からないことは聞いてね
2025.10.20
とある井戸端会議②
とある井戸端会議編②
ある秋の日
近所の喫茶店(hmc-cafe)で
いつもの3人
優子さん、潤子さん、恵さんが集まっていた
*
「この前ね、久しぶりに実家に帰ったら…
仏壇がほこりだらけでさ」と優子さんが話し始めた
*
優子さん:
「父が亡くなって3年
母は施設に入ってるから、家がもう誰も住んでないの
でも空き家のままって、なんか気持ちが引っかかるのよね」
*
潤子さん:
「あー、うちもそう!
実家って、片づけるにも兄弟の意見がバラバラで進まないのよ
“思い出があるから壊したくない”って言う人もいれば
“早く売ろう”って言う人もいて…」
*
潤子さん:
「わかる。しかも放っておくと、固定資産税もかかるし
“特定空き家”に認定されると税金が6倍になるって聞いたわ」
*
優子さん:
「えっ、6倍⁉ そんなことになるの?」
*
潤子さん:
「そうそう。外壁が崩れかけてるとか
庭が荒れてると市役所から注意されるのよ
うちも草刈り代で毎年けっこうかかる…。」
*
話が進むうちに
*恵さん:
「でもね、私この前、“家の名義”を調べたの
登記が父のままだったのよ
相続登記はしないとダメなんだって」
*
優子さん:
「そうなの?登記って、誰がやるの?」
*
恵さん:
「相続人全員の話し合いが必要なのよ
兄弟で“誰が相続するか”を決めて
司法書士さんにお願いするの
令和6年4月から“相続登記が義務化”されてるから
3年以内にしないと過料になるらしいの」
*
潤子さん:
「相続の話って、なんか重たいけど、
何から始めたらいいのかな?」
まとめ
1 今の名義を確認する(登記簿)
2 兄弟で話し合い(どうするか決める)
3 司法書士や相続相談の専門家に相談すればいいかな
*
優子さん:
「この前“繋ぐノート”っていうのを書いたの」
自分や親の“もしも”を書いておくノートなんだけど
誰に連絡してほしいとか延命処置はいらないとか
みんなで話し合って書いておくの
*
こういうのを残しておけば
子どもが困らないかもね
*
潤子さん:
「それいいね 空き家だけじゃなく
“家族の想い”も整理して伝える時代なのね。」
*
空き家問題は
ただの“不動産”の話ではありません
*
親の思い出、兄弟との関係、そしてこれからの自分の生き方――
すべてが繋がっています
*
今できることを少しずつ始めて、
「困った時の備え」を
“繋ぐノート”に書き留めておきましょう
*
2025.10.12
加給年金って
知らなきゃ損 No 36
「うちの主人、最近“加給年金”をもらってるって言ってたけど、何それ?」
近所の友人からそんな話を聞いたことはありませんか?
加給年金(かきゅうねんきん)とは
簡単にいえば「年金をもらう本人に家族がいると上乗せでもらえるお金」のことです
*
意外と知らない方が多いのですが
条件を満たせば毎年数十万円が加算される制度なんです
*
老齢厚生年金を受け取る人に
一定の扶養家族(主に配偶者や子ども)がいる場合に加算される制度
つまり
「働いて厚生年金に入っていた夫が年金をもらうようになったとき
まだ奥さんが65歳未満ならその分が“加給年金”として上乗せされる」という仕組みです
*
たとえば
ご主人が会社員で厚生年金に加入していた場合
老齢厚生年金に配偶者加給がつきます
奥様が65歳になるまでは
年額約39万円が加算されます
*
次の3つの条件を満たすこと
1️⃣ ご主人が厚生年金(老齢厚生年金)を受け取る立場
2️⃣ 奥様が**65歳未満で、収入が少ない(年収850万円未満程度)
3️⃣ 奥様が生計を同じくしている(同居・生活費を共にしている)**
*
つまり
まだ奥様が自分の年金をもらっていない間(65歳まで)に
ご主人の年金に上乗せされます
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奥様が65歳になると
自分自身の年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)を受け取ることができる
*
この時点で
ご主人の加給年金は自動的に終了です
ただし
奥様が自分の年金を受け取るときに
**「振替加算(ふりかえかさん)」**という形で
一部が引き継がれる場合があります
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「振替加算」とは
→ ご主人の加給年金が終わったあとに
奥様の年金に少し上乗せされる制度です
(生年月日により金額は異なりますが、年間で数万円程度)
*
よくある勘違い
❌「妻が働いていると、もらえないんでしょ?」
→ パートや短時間勤務などで一定の収入内なら対象になります
(おおむね年収850万円未満が目安)
*
❌「夫婦どちらも年金をもらってるなら関係ない」
→ 奥様がまだ65歳未満なら
加給年金の対象になります
*
まとめると
「加給年金」は
夫婦のうち年上の方(多くは夫)が厚生年金を受け取り始めたとき
まだ年下の配偶者(多くは妻)が65歳未満なら、年間約39万円が上乗せされるありがたい制度
*
ただし
65歳になったら終了し
「振替加算」という別の形に移ります
*
とりあえず
「うちは対象かしら?」と思ったら
日本年金機構の「ねんきんネット」や
最寄りの年金事務所で確認できます
*
一つアドバイスを
年金事務所の職員も人間です
良好な関係でいろいろ聞くと
親切に教えてくれます
*
喧嘩腰に聞くと
必要最低限しか教えてくれませんよ
それは損ですよね
知らんけど!
2025.10.05
未来の自分を助ける準備って
知らなきゃ損 No 35
未来の自分を助ける準備って なんでしょうか
私はこれまで多くのご家族の
「相続」や「お金の整理」に関わってきました
その中でいつも感じるのは
認知症になってからでは遅い」という現実
*
私自身、65歳を過ぎてから、
少しずつ“変化”を感じるようになりました
「ほら、あの人…あの…えっと、名前が出てこない」
「これをやろう!」と思って立ち上がったのに
何をしようとしたか忘れてしまう
そんなこと、ありませんか
*
私も以前は「まだ自分は大丈夫」
と思っていました
*
でも
自分でも“あれ?”と感じる瞬間がある今
認知症は特別な病気ではなく
“誰にでも起こる日常の延長”なんだと
*
ある日
セミナーの準備をしている最中に
急に思いついた良いアイデアがありました
「これは絶対に書いておこう」と思ったのに
他の用事をしている間にすっかり忘れてしまったのです
*
その時、ハッとしました
“これはもう、他人事ではないな…”
*
それからは、
閃いたことや気づきをすぐメモに残します
小さなノートを持ち歩き
日々の記録を残す
それは単なる「忘れ防止」ではなく
“未来の自分を助ける準備”になっています
*
認知症になったら、実際に何が困るのでしょうか
*
これまで多くのご相談を受けてきて
私が見てきた「困った事例」は数え切れません
•病院で「お薬の名前」を本人も家族も分からない
•延命治療をどうしたいのか、家族が話し合いで揉める
•高齢の夫婦でどちらかが倒れても、もう一方が手続きできない
*
これらは、決して他人の話ではありません
“準備をしていなかっただけ”で
誰にでも起こりうることです
*
今からできること:「繋ぐノート」で“もしも”に備える
だからこそ、私は「繋ぐノート」をおすすめしています
*
このノートには
・かかりつけの病院や薬の情報
・延命治療や介護の希望
・緊急連絡先(1本目の電話を誰にするか)
など、“家族が困らないための情報”を書き残します
*
認知症のリスクはゼロにできません
でも、
「情報を整理して残す」ことは
今から誰でもできる安心の備えです
*
65歳の今、私も完璧ではありません
でも
だからこそ“備えることの大切さ”を身にしみて感じます
*
認知症は突然訪れるものではなく
「昨日と少し違う今日」に気づくところから始まっています
*
だからこそ
“気づいた今”がチャンスです
ノートに一行でも書く、
話し合いを一度でもしてみる
*
その小さな一歩が、将来の自分と家族を救います
未来の安心を繋ぐための最初のステップ
どうかあなたも、今日から始めましょう
*
分からないことは聞いてください
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